『兄さんは私の事をどう思っているの?』と、聞いたら彼はきっと『可愛い妹』と答える。
逆に『私が兄さんをどう思ってるの?』と、聞かれたら間違いなく私はこう答える。
「兄さんはこの世界で最も愛する人であり、一生傍にいたい人です」D10 媚薬 催情剤
「……うん、ありがと」
夕食後に淹れたコーヒーのカップを片手に彼は淡々とそう答えた。
コーヒーはブラック派、砂糖もミルクも入れない所は大人っぽくて素敵だ。
「信じていませんね?本当にそう思ってるんですよ?」
「撫子の気持ちは嬉しいよ」
彼の浮かべる笑顔が私は一番好き。
兄さんはいつだって優しい笑顔を見せてくれる。
その笑顔に私はいつだって甘えている。
「本当に喜んでくれていますか?」
「……もちろん」
「では、私が用意している結婚届にサインをしてもらえます?」
「それはいきなりすぎて無理。そもそも、兄妹は結婚できないだろ」
私の愛に兄さんは応えてくれない。
さらっと流される雰囲気もどうかと思うの。
妹がこんなにも愛をこめて告白しているのに。
「異母兄妹ならば結婚できる国はあります」
「……異母兄妹でもないでしょうが」
「兄さん、もっと私の愛に応えてください。例え、兄妹でも愛さえあれば乗り越えれるものってあると思うんです」
彼はコーヒーのカップをテーブルの上に置くと、
「撫子に俺は愛でついていける気がしない」
「に、兄さん……私の事が嫌いになったんですか!?」
ショックすぎる彼の一言に私は心の奥底から、胸を締め付けられる思いがした。
ズキズキと痛む胸を押さえながら私は彼に詰め寄る。
「兄さんは妹の純愛を弄ぶだけ弄んでポイ捨てするんですか?飲み終わった空き缶のように捨てちゃうんですか?ひどいです、あんまりですっ。ぐすっ」
「違うって。そう言う意味じゃない。しかも、ずいぶん嫌な奴だな、それは……」
兄さんは困った表情をしてみせる。
「別に変な意味で言ったわけじゃないよ」紅蜘蛛(媚薬催情粉)
「だったら、どういう意味ですか?兄さん、私に納得できるようにちゃんと説明をしてください。そうじゃなければ、私は……私は兄さんに対して“武力”を持って行動する用意があります」
「ぶ、武力行使!?まさかの戦争危機?落ち着いて。兄妹は仲良くすべきだと思うんだ」
「だったら、そんな寂しい事を言わないでください。私、泣きますよ?」
兄さんの肩にもたれるように私はすがりつく。
「他に好きな人ができたんですか?私の事はもういらない子扱いなんですか?」
「……まるで俺が浮気した彼氏みたいな言い方はどうかと思うんだけども。俺が言いたいのはさ、俺は撫子みたいにはなれないってこと。性格もそうだけど、俺はどこかでいつもブレーキかけちゃうタイプだし」
私の頭をポンポンと撫でて子供に言いきかすように、
「時には撫子みたいに自分に素直になって生きてみたいと思っただけだ」
「またです、兄さんは世間体ばかり気にしすぎなんです」
「……いや、普通に世間体は気にするでしょ」
兄さんの悪い所と言えば、真面目すぎるところだ。
そこがいいとも言えるけども、真面目な自制心は愛の妨げになることもある。
「どうしてですか?いいじゃないですか?考えて下さいよ。この年齢で一緒にお風呂に入ってる兄妹がどこにいますか?私達の関係を普通なんて思ってもらわれたらこちらも困ります。こんな関係が普通なワケがないじゃないですか」
「自分で言っちゃった!?……撫子にもその自覚はあったのか」
当然、普通ではない自覚はある。
それでも兄さんを好きなこの気持ちは止められない。
「――兄さんを私だけのものにしたい、この気持ちを抑える事なんて無理なんです」
私は自分に正直に生きている。
たった一度の人生だもの。
後悔するようなことだけはしたくない。
「世間体ばかり気にしてもしょうがないってことですよ。さぁ、兄さん。自分に素直になって下さい。私、知っているんですよ?」
兄さんの胸に抱きつきながら私は彼に囁いた。紅蜘蛛赤くも催情粉
「な、何を?」
「兄さんは黒髪フェチだということをです。兄さんの部屋にある特殊な性癖の写真集をこの前、掃除をして見つけてしまいました。どれも胸が大きくて、黒髪の女性ばかり。私もずっと黒髪ですから兄さんの好みに最も近い存在ですね。嬉しいです」
「お、俺、本気で泣きそう。妹よ、兄の部屋は掃除しないでいいから。お願いします」
ショックを受けてがっくりとうなだれる兄さんに微笑んで見せた。
「兄さんの秘密を私はいくつも知っていると言う事を常に忘れないでくださいね?」
彼は顔をひきつらせながら「……はい」と小さく頷いたのだった。
「兄さんは私の“愛”から逃れることなどできないとさっさと諦めてください」
そんなやり取りをしていると、家の玄関が開く音がする。
「誰だ?」
「きっと、姉さんでしょう」
予想通り、リビングにやってきたのは私達の姉である大和雅(やまと みやび)だった。
大学3年生、私とは5歳違いの20歳。
誰にでも気さくで、嫌みのない性格をしている。
「おかえりなさい、雅姉さん」
「ただいま。二人はいつも一緒で仲がいいわね」
大学生になってからはこの家を出て、彼女は近くのマンションで一人暮らしをしている。
時に家に戻ってきては、多忙で家を留守にしている両親にかわって、面倒をみてくれる。
「たまには弟たちの様子を見に来てあげないと。親との約束でもあるし」
「姉ちゃん。わざわざ一人暮らしなんてしなくても、この家にいてればいいのに」
「一人暮らしに憧れてたんだもの。やってみれば面倒だけども案外楽しくてね」紅蜘蛛
「私達も今は同じような体験をしていますから気持ちは分かりますよ。兄さんと二人で暮らせている幸せを感じています。ここは私と兄さんの愛のネスト(巣)です」
姉さんは「勝手にネストにしちゃダメでしょ」と笑いながら、
「撫子はホントに猛が大好きね。アンタたち、もうくっついちゃいなさいよ」
「それは姉のセリフじゃないよなぁ」
半ば、呆れ気味の兄さん。
「私は撫子の味方だもの。妹の恋を応援するのがお姉ちゃんでしょう」
彼女はそう言って私に微笑む。
雅姉さんは私の気持ちを理解してくれている。
誰よりも信頼できる、家族の中でもよき理解者だった。
「さすが、雅姉さん。私の愛を理解してくれて感謝しています」
「いろんな愛の形がある世の中だもの。幸せになれるのなら、それもいいんじゃない」
「そうですよ。というわけで、兄さん。私と結ばれて幸せな家庭を作りましょう」
「いやいや、そういう簡単な問題ではないから。姉ちゃんも発言には気を付けてくれ」
私達、姉妹の仲はとてもいい。
大切な人たちに囲まれて、幸せな毎日を送れている。
これ以上の幸せを望むのは望みすぎなのかもしれないけども。
私はもっと幸せになりたい、という我が儘な一面もあるの。
兄さんに恋をしてから私の人生は大きく変わって。
この恋する気持ちは抑えられなくて。
早く兄さんにも自分の気持ちに素直になってもらいたいと私は願い続けていた。勃動力三體牛鞭
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