もう一度、レッドボアを見る。
ランクSの魔物と戦う時、普通はランクS以上の冒険者が相対する。そうでなくては危険だからだ。日色は初めて見るユニーク魔物モンスターに興味が惹かれた。
「オッサン、アンタのランクは?」巨人倍増枸杞カプセル
「あ? CだよC」
「へぇ、結構高いじゃないか」
「お、お前はどうなんだよ?」
「Eのはず……あ、いやDになってるわ」
ギルドカードを念じて出すと、Dランクになっていた。どうやら魔物を倒しまくっていたせいかランクも上がったようだ。
「CとDって……とてもSランクなんかやれねえぞ?」
「そうなのか?」
アノールドと違い、平然と態度を崩すことなく言葉を並べる。しかしその間にも、レッドボアから敵意が伝わってくる。
「に、逃げるしかねえな。こっちにはミュアもいるしよ」
「何でそんな選択になる。仕留めればいいだろうが」
「無茶言うな! ランクSはお前が思ってる以上に」
言葉が終わる前に、レッドボアが突進してきた。しかも今まで見たどの魔物よりも速い。瞬間的に日色はアノールドを蹴り飛ばしていた。だがそのお蔭でアノールドは不意の突進から逃れられた。
「痛っ! クソが! 速過ぎだろ!」
アノールドが愚痴っているが、日色は逆だった。
(すごいな。これがランクS……)
完全に戦闘態勢に入っているレッドボアを見つめる。その威圧感が半端無い。しかも突進を避けられて大木にぶつかったはずなのに、折れたのは大木で、自身には傷一つついていない。
(硬そうな皮膚に、あの牙。突進をまともに食らったら、一気にHP持ってかれるな)
ゲームなら耐えられるかもしれないが、現実では一撃でも食らったら死ぬかもと思った。この場合どうなのだろうと首と眉を寄せるが、どちらにしても痛いのは勘弁なので当たってやるわけにはいかない。
「お、おい逃げるぞヒイロ! ミュアも!」
ミュアも体をガタガタと震わせてるみたいだが、木の陰に隠れて様子を窺っている。
レッドボアはこちらに照準を設定した。
「よし、アイツはオレが殺る」
「ば、馬鹿言うな! 絶対敵わねえっての!」
「ぬかせ。オレに不可能は無い」
「ああもう! どこからくるんだよその自信! ほら来たぁ!」
アノールドは跳びながら避けるが、日色はそのままだ。
「ば、馬鹿避けろってぇ!」
日色は地面に素早く『針』と書く。これは以前ゴブリンを串刺しにした文字だ。
「串刺しにしてやる!」MMC BOKIN V8
地面からズバズバズバっと土の針がサボテンのように現れレッドボアを串刺しに……………………しなかった。
「なっ!?」
何と土の針の方がレッドボアの皮膚に負けて折れている。そしてそのままレッドボアが突っ込んでくる。
「しまっ」
何とか避けようと横に跳んだが、全く効かなかったことに動揺したせいか、避けるのに半歩ほど遅く、左腕にレッドボアの体が当たった。その衝撃で体が回転し、そのまま地面に叩きつけられる。
「ぐぅっ!?」
かなりの激痛が体に走る。
「ヒイロォ!」
アノールドは叫ぶが、それに答えている暇は無い。痛みに耐えながらも即座に立つ。だが立ちくらみを起こしたようにクラッとする。
「っの野郎……よくもやりやがったな」
レッドボアを睨みつける。
(ちょうどいい、こんな相手に試しておきたい文字があった)
指先に魔力を集中させる。そして文字を書いていく。何やら指が重く動かし辛い。なかなか文字が完成しない。その間にもレッドボアは突進を……いや、今度は驚いたことに牙を飛ばしてきた。
(そんなこともできるのかよ!)
面喰めんくらったが、何とか上手く避けることができた。だがまた突進してくる。文字を書くのに集中したいが、それをさせてくれない。
すると、レッドボアの横っ腹にアノールドが体当たりする。レッドボアは倒れないように足で踏ん張ったせいで突進が失敗する。K-Y
Jelly潤滑剤
「ど、どうだ見たかぁ! これがアノールド様の」
キラーンとレッドボアの目が光り息巻いているアノールドを睨みつける。
「あ、いや、その……」
二人が対峙している間に文字を書くのに急ぐ。
(くそ! 早く指動け!)
ゆっくりとしか字を書けない。何というもどかしい時間だ。その時、再びレッドボアがアノールドに向けて突進する。
「うひゃあっ!」
横に大きく跳び何とか避ける。しかし今度は牙を飛ばしてくる。それを大剣でガードするが、そのあまりの威力に体ごと吹き飛ぶ。
「ぐは! ……や、やっぱ強過ぎ……」
アノールドは頬を引き攣らせながら、いまだピンピンしている相手を見つめる。
(もう少し……もう少し………………書けた!)
文字が完成し、あとはそれをぶつけるだけなのだが、少し日色とは距離がある。このままだと当たらない可能性が高い。
「オッサン!」
「お、おおどうした! やっと逃げる算段が?」
「邪魔だからどっか行ってろ」
「なっ!」
正直レッドボアを自分一人に集中させたかった。アノールドがいては、相手がターゲットを変える恐れがあったので、アノールドは邪魔だったのだ。
「お前何言って!」
「いいからチビと一緒に隠れてろ。あとはオレがやる」
「……できるのかっておわぁっ!」
またもレッドボアが牙を飛ばしてきたのだ。二人は左右に跳び上手く避わす。そしてアノールドが再び日色の顔を見るが、もう彼は前しか向いていなかった。何か策があるんだなと思い、日色の言う通りにその場を離れた。levitra
「さあ来い猪突猛進野郎。真っ直ぐにな」
するとレッドボアがその挑発乗ったぁみたいな表情をして、足で地面を何度も蹴り突進の準備をする。そして地面を強く蹴り上げ、物凄い速さで向かって来た。
指先を動かし、突進してくるレッドボアに向けて引き金を引くイメージをする。
(くらえっ!)
放たれた文字を見て相手は一瞬ギョッとなるが、それでも自分の突進力で吹き飛ばすつもりだったのだろう。だがそれが良くなかった。文字は見事レッドボアに命中。そして……
ドスンッ!
突然レッドボアは力を無くしたように地面に倒れる。走っていた勢いで大きく転がっていく。
(よし、成功だ)
その様子をポカンと見つめているアノールドとミュアは、動かないレッドボアを横目に日色に静かに近づく。
「お、おいヒイロ、何したんだ?」
「あ? 眠らせた」
「眠らせた!? ど、どうやってって、ああそうか例の反則魔法だな」
「ああ」
ここでアノールドはおかしなことに気づく。普段の日色なら、ここで「ぬかせ」や「当然だ」などの尊大な態度をとるはずなのだが、何となく心ここにあらずと言った感じだ。
アノールドの懸念通り、今日色は先程の状況を振り返っていた。
(眠らせることはできた。それはいい。けど書き上げる時間が掛かり過ぎた)
そう、いつもと違い30秒くらいの時間が掛かった。北冬虫夏草
(これはやはり相手の状態を強制的に変化させるための《反動リバウンド》? 自分以外の生物の状態を変化させる時には相応の《反動リバウンド》があるってことか? 『眠』でこれだ、もし『死』とかなら……)
そう考えて背筋に冷たいものが走るのを感じた。
(いや、『死』だってハッキリとイメージすれば《反動リバウンド》は無いはずだ。それに良く考えれば、『眠』も《反動リバウンド》というよりは制限がかかった感じだった。つまりそれなりの対価を要求されたってわけだ。ということはだ、文字の効果の度合いによって、様々な制限があるってことか?)
そう、《反動リバウンド》なら自分自身に災いが降りかかってくる。今回のは、書くスピードに制限が掛かっただけである。とても《反動リバウンド》とは呼べない。
(そういや、『針』も『硬』も、範囲が四畳くらいって制限があるもんな。幾らイメージでそれ以上の範囲を指定しても、必ず制限がかかる。『飛』のスピードも同様だったようにな。なるほど、文字にはそれぞれに制限がある。それが分かっただけでいい。とりあえず今は……)
眠っているレッドボアの近くまで歩いて行く。効果は一分。もうすぐ目覚めるだろう。
「お前の命貰うぞ」
『刺刀・ツラヌキ』を体に突き立て、そのまま力を込める。だがなかなかに硬い。さすがはランクSの魔物である。
「はあっ!」
全力で突き立て、ようやくブスリと体内を貫いた。そしてレッドボアはビクビクっと痙攣しながら絶命していった。
ピロロロロロ~ン。久しぶりに頭の中にあの音が鳴り響いた。そこで《ステータス》を確認してみる。Motivat
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