2015年4月4日星期六

ストレス解消する主人公

実は日色の言うことを完全に信じていなかったイヴェアムは、彼らが消えたことに日色が間違いなく関わっていて、少なくともこの近くに彼らの魔力を感じないことから日色の言っていることの信憑性が格段に上がった。RUSH PUSH 芳香劑


「ヒ、ヒイロ……本当に……?」


 だがまだ信じ切れていないのか目を大きく見開き尋ねている。しかしもう日色は限界と言った感じで睨みつけてくる。


「これで最後だ。何も言うことなかったら、問答無用で送る」
「あ、ちょ、ちょっと待ってくれ! キリア! 一緒に…………」


 イヴェアムはキリアも共に帰ろうと言いたかったが、彼女の無機質な目を見てゾッとした。そして同時に、彼女は自分の知るキリアでは無かったのかと愕然の思いを浮かべる。


(なら今まで過ごしてきた時間は何だったのよ……キリア)


 イヴェアムの思いをよそに、キリアはすでに行動を起こしていた。その凄まじい速さでイヴェアムの懐へ潜ると、またも先程のように胸を貫こうと貫手を放ってくる。だが、


 バシィィィィィィ!


 先に驚愕の思いをしたのはキリアの方だった。キリアは何かに弾かれるように後ろへ飛ばされてしまった。


「悪いが、コイツを殺らせるわけにはいかないんだよ」


 そう言う日色の手の甲には『防御』の文字が光り輝いていた。これは設置文字だったのだが、それを知らない他の者は、光り輝く魔法の壁を見て、また光魔法を使用したのかと勘違いしている。


「私の攻撃を防ぐ? 何なのですかその魔法は?」


 キリアは淡々と言葉を並べてくる。


「答える義務は無いな。精々何が起こったか思い悩むんだな」


 どうやら先程目を逸らしたことで、一本取られたことを根に持っていたようだ。イヴェアムはその防御壁を見て感嘆の思いを宿していたが、ここなら安全だと思ったのか、表情を元に戻し、キッとした目つきをキリアに向ける。


「キリア……まだ私はよく理解していないが、私は、私の魔王を貫く! そしていつか、お前の目を覚まさせてやる!」
「……はぁ、私は起きていますが?」


 イヴェアムの言葉はキリアには暖簾のれんに腕押し状態のようだ。悔しそうに歯噛みしながら、イヴェアムは鋭い視線をルドルフに向ける。


「ヴィクトリアス王よ」


 ルドルフはさすがに王なのか、いろいろ予想外の出来事が起きてしまっているが、威厳を保ち、彼女の顔を無言で見返している。巨人倍増


「一つだけ言っておく。私は……」
「…………」
「私は諦めぬ! 何故な」


 ピシュン!


 と一瞬のうちに彼女の姿が消える。その後ろにはイライラしている日色がいた。


「話が長い」


 イヴェアムの舞台にあっさりと幕を下ろさせた日色は、


「あ、そういやアンタはいいのか?」


 ジュドムに声を掛ける。彼は人間だが、イヴェアムを庇っていたように見えたので、仲間と判断していた。


 そのため、彼女だけ飛ばさずに残したというのが本当の目的だった。だが話の長さにイラッとしてしまい送り返してしまった。だからもう直接本人に一緒に【魔国】へ行くのか聞いた。もうついでだから何でも良かった。


「いや、話を聞くに魔界へ戻るんだろ? 俺は俺で、こっちでやることがあるからな」
「そうか、なら置いていく」
「あ、ちょっと待てよ。……これを魔王ちゃんに渡してくれ」


 そう言ってジュドムから一枚の紙を受け取る。それはテッケイルの文字が刻まれた紙だった。日色は黙って受け取り懐へとしまう。


「なあおい、お前さん名前は何てえんだ?」
「それならアッチの愚王にでも聞くんだな」
「ルドルフにか?」


 そう言ってルドルフを見るが、彼は何のことだ? と言わんばかりに眉をひそめている。


(あ、そうか、今は『インプ族』だったなオレ)


 そう思いジュドムの言葉を無視して消えようと思ったところ、


(あ、そういや言いたいことあったんだっけか)


 ルドルフの方に体を向けると、


「おい国王」
「……?」
「お前、勇者どもを捨て駒にしたな?」
「…………」
「ま、それはどうでもいいんだけどな」


 いいのかよと周りから突っ込みが聞こえそうになる。


「あの時、召喚された当初はオレはまだヒヨっ子で、強くなるまでは自分のことを隠しながら旅してきた」MaxMan
「……召喚だと?」


 ルドルフの眉がピクリと上がる。それを見て日色は微かに頬を緩める。


「だが今は違う。バレて目立っても問題ないほどいろいろ経験してきた」
「召喚……その態度……まさかお主……!?」


 段々とルドルフの顔が驚愕に歪められていく。


「今なら言える。オレをこの【イデア】に召喚してくれたこと感謝してるぞ」
「…………」
「もう二度と会うことも無いだろうから一応礼を言っておこうと思ってな」
「お主……そうか、勇者とともに召喚されてきた」
「そう、一般人だ」


 王の愕然とした顔が面白くて日色がほくそ笑んでいる。だがそこでルドルフは自分の考えを切り捨てるように首を左右に振る。


「ふん、馬鹿を言え。お主は『魔族イビラ』であろうが! あの時召喚されたのは……っ!?」


 すると日色の顔が『インプ族』から元の日色の顔へと戻る。無論戻ったのは『元』の文字を使ったからだ。


「こんな顔だった……か?」


 それにはその場にいる誰もが驚いた。瞬間移動に治癒魔法、そして光の壁。更には変身魔法。あまりにも不可思議な日色の魔法に、思わず時が止まったように静かになる現場であった。


「あ~少しはスッキリした。バカ弟子のバカっぷりに魔王の話の長さでイライラしてたが、少しスッキリしたな」


 どうやら全部ストレス解消のために皆を戸惑わせて楽しんだようだ。だが半年前の日色なら間違いなくこんなことはしなかった。


(ん~これは赤ロリに影響受けたか……?)


 そう、こんな人をおちょくるようなことをして楽しむのはまさしく旅仲間であるリリィンの専売特許なのだが、長く一緒にいる間に少し影響されてしまったかとこの時思ってしまった。中華牛鞭


(いや、少し自重しよう……)


 リリィンみたいになりたくはないからと反省するが、妙に溜飲が下がる思いがして気分が良いので、やって良かったかもとも思った。日色はもう一度『化』で『インプ族』の姿に戻ると、


「さて、それじゃオレはここらで」
「待て小僧がァッ!」
「ああ?」


 いつのまにか上空へと舞い上がっていたのはレオウードだった。両拳に力を溜めている。これは先程放った技と同じ姿だった。


「魔王をどこへやったぁっ!」
「…………自分で探せ」


 それだけ言うとプイッと下を向いた。


「なっ! ならその体に聞くまでだァァァァァッ! 喰らうがいいっ! 《極大焔牙撃きょくだいえんがげき》ィィィィィッ!」


 先程と同様に凄まじい破壊力を込めた真っ赤な牙が襲い掛かってくる。日色の作った防御壁と衝突する。


 ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


 ビギギギギギギギギギギギッ!


 衝撃音と、魔力と魔力が衝突し合って、互いに激しく擦り合わさる音が轟く。


「……ほう、さすがは獣王だな」


 先程確認した《ステータス》に獣王と乗っていたので、彼が【獣王国・パシオン】の国王だということは理解している。そしてその国王の強さは半端無いと噂でも聞いていた。


 日色が作った壁が、彼の力に負けそうになっているので、その暴力の強さに感心するように声を漏らしている。芳香劑 ULTRA RUSH


「だが残念だな」


 バシィィィィィィィィンッ!


「グハァァァァァァァッ!?」


 突然壁が眩い光を放ったかと思うと、レオウードの放っている力がその壁に当たり、自分に返って来たのだ。


『反射』


 それが日色が新たに書いた文字の効果。この文字は一度だけならどんなものも弾き返すことができる極めてチートな文字効果を持つ。


 レオウードはそのまま吹き飛ばされ地面に転がっていく。そんな彼に対して一言。


「レベルが違うってことだ。精進しろよ獣王。じゃあな」


 ピシュン!


 今度こそその場から消えた日色。


「そ、そんな……父上の《化装術》をいとも簡単に……」


 レオウードの第一子であるレッグルスは、自分よりも遥かに強い父親の技をあっさりと跳ね返してみせた謎の少年を見て吃驚していた。無論父親は怒りに狂い暴れ倒すのではと思っていた彼は、ハッと息を飲みながらレオウードを見つめる。イギリス 芳香劑

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